漆器(しっき)は木や紙などに漆(うるし)を 塗り重ねて作る工芸品、日常品から高級品 食器、根付、様々な形があります
漆器とは漆をまとった食器の意味ですが 漆を表面に塗ることで器物は格段に長持ち
漆から採れる加工した樹液の漆を、素地 (素材が木の場合には「木地」)下地工程から
塗り工程、30から40になる手順があります そして、漆器に仕上げていく
利用される素地には、乾燥された木材、竹 紙、金属など現代では合成樹脂も使われて います
漆作家は大変な仕事で、何事もコツコツと される人でないと、難しいですね
最古の漆器は長江河口にある河姆渡遺跡で 発掘された木弓と言われていました
放射性炭素年代測定で約7500~7400年前と 確認されたので、漆器は中国が発祥地
技術は漆木と共に大陸から日本へ伝わった と、考えられていた
ところが、北海道函館市南茅部地区から 出土した漆の装飾品6点、米国での放射性 炭素年代測定によると・・・
中国の漆器を大幅に遡る約9000年前の縄文 時代早期前半の装飾品であると確認された そうです
垣ノ島遺跡(かきのしまいせき)は、北海道 函館市に所在する縄文時代の遺跡

約9000年前の縄文集落の変遷と生活痕跡が 確認できるのです
縄文時代早期前半から、後期後半にかけて (紀元前7,000年~紀元前1,000年頃)
約6,000年、長期にわたる定住を示す集落 遺跡
そうなると、中国よりこちらの方が古い 何でも、大陸から文明はきたものと思って いたので、不思議な感覚です
漆は奈良時代以前に大陸から持ち込まれた と、考えられていたが、さらにさかのぼり 縄文時代初期の可能性なのです
そして、漆も日本国内に元々自生していた とも考えられる
垣ノ島遺跡からは、赤漆を染み込ませた糸で 加工された装飾品の他に、黒漆の上に赤漆を 塗った注口土器なども発見された

漆塗り注口土器や香炉形土器などが数多く 出土
それに、1984年に福井県(鳥浜貝塚)で出土 した「漆の枝」
2011年に東北大学が放射性炭素(C14)年代 測定法による、分析の結果
約1万2600年前の「漆の枝」であることが判明 世界最古、ということがわかった
ますます文明はどこからきたのか、と興味が 出てきました
縄文時代だから縄文人で、アイヌや沖縄の人 彫りの深い顔です
縄文人は、どこからこの日本列島に来たので しょうか?興味がますます湧きます
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